食と農・かきのきむら企業組合

島根県にある柿木村の農家の集まりです。柿木村は35年以上前から有機農業を地区全体で取り組んできました。作物のこと、日々の出来事など書いていけたらと思います。

川野夏橙

梅雨入りした柿木村は今日もムシムシ、雨も降っております。

さて、今回は川野夏橙のはなし。

川野夏橙って??

甘夏のことみたいなんですよ。

甘夏のことみたいというより、甘夏の正式名称が川野夏橙と言うらしいです。

「甘夏」は「夏みかん」の枝変わりとして誕生した柑橘で、品種名は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」といいます。1935年(昭和10年)頃に大分県津久見市の川野豊氏の農園で発見され、1950年(昭和25年)に品種登録されました。

夏みかんに比べて酸味が少なく食べやすいのが特徴。香りがよくて甘みの中に酸味があり、さわやかな甘酸っぱさが楽しめます。皮はかためで厚く、じょうのう膜(薄皮)も厚め。重さは300~400gくらいです。庭木としても人気で、春になると甘夏の実がたわわになった木をよく見かけます。

枝変わり(えだがわり)とは、植物のあるだけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。動物であれば、体細胞の突然変異が新たな個体に反映することはまずあり得ないが、植物では成長点から先へ先へと体が作られてゆくため、変異しなかった部分と区別され、形質として固定する可能性がある。

この枝を挿し木等すれば、新しい品種となる可能性がある。温州みかんでは枝変わりによる品種が多く登録されている。

 今回は岩国市の消費者さんの繋がりで、柳井市平郡島ミカン農家の方から購入させていただきました。

食べてみると、なるほど、すっきりさわやか。

やさしい味がします。

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